サイドブレーキとギアを使う

トレーラーは、通常の車よりも非常に車体が重いです。そのため、普通車がアクセルを少し踏み込むだけで簡単に上りきることができる坂道であっても、操作を工夫しなければ上りきることができないこともあります。トレーラーで坂道を上るためのコツのひとつが、サイドブレーキとギアをうまく使いこなすということです。ギアを通常の道を運転している際のものから変えれば、坂道も安定して上りきることが可能です。トレーラーの荷台の上に荷物を多く乗せている場合や急こう配の坂の場合には、ギアを1速にして走るとよいでしょう。荷物を荷台に積んでいない、急こう配の坂ではない場合には2速でも上り切れることがあります。もし運転操作が安定しない場合には、無理に上ろうとせず、サイドブレーキをしっかり引いていったん止まるとよいです。

半クラッチをうまく使う

トレーラーが上り坂の途中で止まってしまうと、発進することが難しくなります。坂道発進をトレーラーで行う際には、半クラッチをうまく行うことがコツのひとつといえるでしょう。クラッチとは、エンジンの力をタイヤなどに伝えるためのパーツであり、ギアを交換するために使用します。このクラッチを完全に踏み切ることなく、半分ほど踏み、並行してアクセルを軽く踏み込んで発進の準備をすることが半クラッチと呼ばれる動作です。半クラッチを行う際には、クラッチを踏み込みすぎないためにクラッチの上に足を置きすぎないように注意することが必要です。踏み込みを徐々に浅くして、ぶるぶると車全体が震えだしたときに、ブレーキを解除します。半クラッチは失敗すると、エンストの可能性があるほか、多用しすぎるとクラッチジャダーなどのトラブルの可能性もあるので注意が必要です。